非侵襲式の薬剤投与-吸入投与
筋肉注射、胃を経由して吸収させる経口投与は、いずれも間接的に薬効を妨げるきらいがありますが、「吸入投与」は鼻腔または肺といった呼吸道の粘膜の免疫反応を誘導し、医薬品をより有効な形で身体に吸収させて、患者の健康回復を促します。
「吸入投与」の場合、薬液の投与は霧化装置であるネブライザーを用い、ネブライザーは、超音波式、ジェット式、メッシュ式に分かれます。
| そのうち、超音波式、ジェット式のメリットを受け継ぎ、薬液チャンバーと管路が分離されて交差感染の確率を下げ、しかも残余の薬液を大幅に減らせる「メッシュ式ネブライザー」は、医療界注目の新型デバイスです。 |
このメッシュ式ネブライザーでは、「メッシュプレート」がカギとなる役割を果たします。 | |
メッシュ式ネブライザーの性能は メッシュプレートの品質で決まる
「メッシュ式ネブライザー」は圧電セラミックの高周波振動により、薬液を金属または非金属メッシュプレートの細孔まで送り込み、薬液がごく小さな細孔を通過し、反対側でエアロゾル化されます。
メッシュプレートは長期にわたり様々な薬液と接するので、材質の選択が格段に重要です。
電鋳により成形されたメッシュプレートは、高温または変質への耐性が高く、抗腐食性もあるので、医療設備の安全使用寿命を延長することができます。
なぜ、電鋳金属のメッシュプレートなのか?
- 細孔が均一で、エアロゾルの粒径が安定している
- 機械的強度が高く、有機酸の液体に耐性がある
- 細孔の製造工程も安定しており、変質しにくい
- 細孔を調節できるので、薬液のエアロゾル粒径を調整しやすい
理想のメッシュプレート誕生
TPCメッシュプレートのメリット
- フォトリソグラフィ工程と精密電鋳による製造で、精度が高い
- 細孔の均一性が高く、バリもなく、使用時の安定度が高い
- 抗腐食性のパラジウム含有により使用寿命を延長
- 生物学的有害作用試験(ISO 10993-5およびISO10993-10)により毒性ハザードのリスク低減
念入りなスタンスで,医療機器の規格をクリア
TPCはバリの出ない精密電鋳工程により、一つひとつの細孔が均一で、穴のサイズをコントロールして、エアロゾルの粒径を医療レベルのニーズに合致させています。
また、パラジウム・ニッケル合金電鋳により酸性液と有機酸の腐食に対する耐性を高めるとともに、ISO13485品質マネジメントシステムに従って、よりよい品質に仕上げています。